衆院予算委員会の集中審議が31日と2月2日に開かれる。論戦は国土交通省の基幹統計書き換え問題や政府の新型コロナウイルス対応などがテーマとなる。これまでの審議で岸田文雄首相は「安全運転」の答弁に終始。攻めあぐねる野党側は、岸田政権の新型コロナ対応の遅れや、統計書き換えが行われた背景などをただす方針だ。
 衆院予算委では、24~26日に首相と全閣僚が出席して基本的質疑が、28日に一般質疑が行われた。
 新型コロナの変異株「オミクロン株」が感染急拡大する中で、野党は検査キット不足やワクチン3回目接種の遅れなどを受け、政府の対応を「後手」などと批判している。これに対し、首相はワクチン3回目接種のさらなる前倒しを表明するなど、守勢に徹している。
 統計書き換えでは、政府は国内総生産(GDP)への影響について「軽微だ」と説明しているが、野党側は疑問視。書き換えが行われたのは安倍政権の経済政策アベノミクスによる経済指標をよく見せるためだったのではないかとみて、追及する考えだ。
 基本的質疑などこれまでの論戦では、首相の看板政策「新しい資本主義」や、敵基地攻撃能力の保有などについても多くの質疑が行われたが、首相は具体論には踏み込まず、議論は深まらなかった。
 首相は「成長も分配も、が基本的な方針だ」「敵基地攻撃能力の具体的な議論をこれから始める。今、申し上げることはできない」といった答弁を繰り返した。
 こうした状況に、立憲民主党幹部は「提案路線」を掲げるものの、「首相を詰め切れない」といら立ちを隠さない。野党内からは「予算委が盛り上がらない。いよいよ『文春砲』を待つしかない」(立民中堅)などと、政権のスキャンダル発覚に期待する声すら漏れている。 (C)時事通信社