大阪府摂津市で昨年8月、新村桜利斗ちゃん=当時(3)=が母親の交際相手から熱湯を掛けられ死亡した事件で、府の児童虐待に関する専門部会は31日、市が虐待リスクなどを過小評価したとする報告書を公表した。児童相談所に対し、高リスクの虐待事案への積極介入など再発防止策を求めた。
 事件では、殺人などの罪で松原拓海被告(24)が起訴され、母親も暴行罪で略式起訴された。
 報告書によると、市の担当職員は2018年10月から、ネグレクト(育児放棄)と判断された母親の育児相談に乗っていた。しかし、「けがは偶発的」「(桜利斗ちゃんは)落ち着きがない」などの説明を信じ、交際相手による虐待を疑わせる行為を確認したり、通報を受けたりしても、強い危機感を持たなかった。職員らの経験の浅さも背景にあった。 (C)時事通信社