【ロンドン時事】新型コロナウイルス対策の規制中に英首相官邸で規則違反が疑われるパーティーが繰り返されていた問題で、内閣府による内部調査の報告書が31日、官邸側に提出され、公表された。報告書は、ジョンソン首相率いる官邸に関し「(規制下で集まりを行った)統率力と判断に誤りがあった」と批判した。「幾つかの集まりは許されるべきではなかった」と首相の指導力に問題があったとも指摘した。
 ただ、警察捜査との関係で疑惑の全容は明らかにされていない。報告書公表を受けジョンソン氏は31日、下院で声明を出し「適切に対応できなかったことを謝罪する」と表明した。問題点を修正するため官邸の運営の在り方を見直す考えを強調した。
 報告書は、国民に規則に従うよう求める中、こうした集まりでの「一部の振る舞いを正当化するのは困難」と指摘。「少なくとも幾つかの集まりは、政権の中心で働く人々に期待される高い水準のみならず、国民全体に求められる水準を守ることへの重大な怠慢」であると述べた。
 一連の疑惑に関しては、コロナ対策で国民が厳しい規制を強いられる一方、政権の中枢で違反が繰り返されていた疑いに批判が噴出した。与党保守党内でも官邸への反発が強まっており「不適切な振る舞い」が指摘されたことで、ジョンソン氏は一層の苦境に立たされそうだ。 (C)時事通信社