新型コロナウイルス感染拡大で精神科病院での患者面会が制限されていることを受け、5都府県にある患者の支援団体が共同の電話相談キャンペーンを実施する。集中相談日は2月2、12、22日の3日間。担当者は「入院中の苦しさ、つらさを聞かせてほしい」と話している。
 国内にある精神科病床は約32万床。支援団体によると、世界にある精神科病床の5分の1に当たり、人口当たりのベッド数が諸外国と比べて突出して多い。約27万人いる入院患者のうち、本人の同意に基づかない強制入院が約5割を占め、院内での身体拘束も増加している。
 入院患者の権利擁護に取り組む認定NPO法人「大阪精神医療人権センター」(大阪市)は、患者の尊厳や権利が守られているかを確かめる病棟訪問を続けてきた。
 この病棟訪問は2003年に大阪府で制度化されたが、コロナ禍により20年以降はストップ。患者とのやりとりは電話や手紙などに制限されている。
 同センター職員の藤村愛さん(35)は「誰にも相談できず電話をかけてくる患者さんは多い。すぐには解決できないこともあるが、じっくりと話を聞いて思いを受け止めたい」と話す。
 今回初めて埼玉、東京、神奈川、大阪、兵庫の精神医療人権センターが共同で、入院中の患者から相談を受ける。研修を受けたボランティアらが対応し、医療や福祉関係者のほか、精神疾患を抱えた当事者やその家族もいる。
 電話番号は、埼玉050(6872)4361、東京042(524)7566、神奈川080(7295)8236、大阪06(6313)0056、兵庫078(612)0876。各センターは会費や寄付金で運営されており、個人からの支援も求めている。 (C)時事通信社