政府は4日、専門家らによる新型コロナウイルス感染症対策分科会(尾身茂会長)の会合を東京都内で開いた。変異株「オミクロン株」の感染が子どもの間で拡大している現状を踏まえ、保育園児に可能な範囲でマスク着用を推奨するよう提言。学校活動に関しても、至近距離で行う合唱や管楽器の演奏、運動などを回避するよう求めた。
 政府は提言を踏まえ、来週にも基本的対処方針を改定する。
 保育所の感染症対策に関するガイドラインはこれまで、園児に対して「一律にマスクを着用することは求めない」としていたが、一時的に見直すことにした。
 分科会に提示された事務局原案は、マスク着用を推奨する対象を「2歳以上の児童」と明示していた。だが、複数の専門家から「発育状況が異なる子どもをひとくくりにできない」という慎重論が出たため、「無理なく可能と判断される児童」という文言に改めた。
 学校関連では、他校との練習試合や合宿などを一時的に制限するよう提案。学校全体の臨時休業を行う前に「時差登校」「分散登校」「オンライン学習」を組み合わせて実施するよう求めた。
 陽性者が発生していない学校の臨時休業については、「慎重な検討が必要」として否定的な立場を示した。
 記者会見した尾身会長は「高齢者を中心に重症者が増加し、コロナ医療や一般医療の負荷が増しつつある。感染が期待したほど下がっていない」と述べ、新たな対策を急ぐ必要性を強調した。
 後藤茂之厚生労働相も分科会の冒頭、「オミクロン株の特徴に対応する対策を迅速に強化し、適時果断に対応していく」と表明した。 (C)時事通信社