【ロンドン時事】英首相官邸などで新型コロナウイルス対策の規則違反が疑われるパーティーが繰り返された問題をめぐり、ジョンソン政権や与党保守党内で首相からの離反の動きが進んでいる。辞任要求を公言した議員は13人となり、3日には首相秘書官ら側近4人が相次ぎ辞任した。党内からは「首相本人が自身の信任投票実施を求める時だ」と訴える声が上がっている。
 16件のパーティーを調査した内閣府高官は今週公表した報告書で、官邸のリーダーシップの「誤り」を厳しく批判した。警察はうち12件を捜査中だが、その中の六つのイベントに首相が参加していたとみられている。
 ジョンソン首相は引責辞任を拒否し、官邸の組織改革や人事刷新で危機を乗り切る構えだ。2020年5月のパーティーで参加者に「アルコール飲料持参」を呼び掛けたレイノルズ秘書官らが3日に辞任したのはその一環とみられている。
 一方、与党内では2日、下院国防委員会の委員長を務めるエルウッド議員ら3人が、首相の不信任投票を求める書簡を党の院内組織に提出したことを明らかにした。書簡が54通集まれば不信任投票が行われる。
 BBC放送は3日までに寄せられた書簡は17通と伝えた。規定数に届くかどうか予断を許さないが、不信任を求める動きがここにきて勢いを増していると複数のメディアが伝えている。
 首相は19年の総選挙で保守党に地滑り的な勝利をもたらした実績を誇るが、エルウッド議員は英メディアに「いかなる将軍も過去の戦いで評されるのではなく、将来の戦いに勝つ力があるかどうかで判断される」と述べ、ジョンソン首相のままでは次の選挙に勝てないと主張した。 (C)時事通信社