病気の原因が不明だった赤ちゃんの全遺伝情報(ゲノム)を解析した結果、約半数で病因が特定できたと、慶応大などのチームが4日、公表した。より適切な検査や治療につながったという。
 日本の新生児医療は世界最高水準とされるが、新生児集中治療室に入る約1割では病気の原因が不明とされる。研究には全国17の高度周産期医療センターが参加し、2019年4月~21年3月、重症の赤ちゃん85人について、血液を基にゲノム解析を実施した。
 その結果、41人が生まれつきの遺伝性疾患だったことが分かり、うち20人は診断結果を基に検査や治療法を変更した。効果の高い薬を使用できたり、臓器移植で救命できる可能性があることが判明したりした。研究チームは「社会の中で最も弱い赤ちゃんについて、ゲノム解析が医療技術として極めて有用であることが示された」と指摘している。 (C)時事通信社