衆院予算委員会は7日午前、岸田文雄首相と関係閣僚が出席し、新型コロナウイルス感染症対策などに関する集中審議を行った。首相はワクチンの3回目接種について「2月のできるだけ早期に1日100万回までペースアップすることを目指して取り組みを強化する」と表明。最大限の前倒しや職域接種の積極活用を自治体、企業に働き掛ける考えを示した。自民党の谷公一氏への答弁。
 首相はこれまで接種回数の目標を明示することを避けてきたが、接種ペースの遅れを挽回するため方針を転換した形だ。
 首相は予算委に先立ち、国会内で後藤茂之厚生労働相ら関係閣僚と面会。「1日100万回」などの方針に加え、教職員、保育士、警察官をはじめとするエッセンシャルワーカーへの接種を積極的に進めるよう求めることも指示した。
 自衛隊による大阪のワクチン大規模接種会場について、首相は予算委で「14日をめどに1日当たりの接種回数を2500回程度まで拡大したい」と述べた。現在は1日960回接種している。
 国産治療薬の実用化に向け、公明党の稲津久氏は「条件付き早期承認制度を検討すべきだ」と求めた。首相は「臨床試験で安全性や有効性が示された場合、同制度も含めてあらゆる手法の活用を視野に迅速に審査を行う」と語った。
 緊急事態宣言について、首相は「現時点では検討していないが、事態の推移を注意深く見極めて必要な対応を考えていきたい」と強調した。政府分科会の尾身茂会長は「医療機能の不全が想定されれば宣言を出すオプションもある」と述べた。立憲民主党の小川淳也政調会長への答弁。 (C)時事通信社