岸田文雄首相は7日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種をめぐり、2月中に1日当たり100万回を目指す方針を表明した。首相はこれまで目標設定に慎重だったが、接種の遅れに批判が強まる中、方針転換した。一方、政府は、今月13日に期限を迎える東京、愛知など13都県のまん延防止等重点措置について延長する方向で最終調整に入った。
 首相は7日の衆院予算委員会で、2月後半に始まる職域接種が本格化することで「(1日)100万の目標を達成できる」との見通しを示した。
 首相は予算委に先立ち、関係閣僚に目標達成への対応を指示。自衛隊の大規模接種会場の接種能力を昨年並みに引き上げ、大阪会場で行う現在1日960回の接種を、14日をめどに1日2500回程度に増やすとした。保育所や学校などで感染が拡大している現状を踏まえ、教職員や保育士、警察官、消防職員といったエッセンシャルワーカーへの接種を進める意向も示した。
 内閣官房によると、3回目接種を終えた人は7日現在で全人口の5.9%に当たる746万人。ここ1週間の1日当たりの接種回数は平均約48万回で、目標の半分程度にとどまる。一方、政府は自治体の97%が2月中に希望する高齢者への3回目接種を終えると説明しており、計画通りなら1日100万回は達成可能としている。
 これに関し、全国知事会の平井伸治会長(鳥取県知事)は7日、政府とのオンライン会議で「現実にはモデルナの予約がなかなか埋まらず、ペースアップがしにくい」と指摘。1、2回目と異なる種類のワクチンを打つ交互接種への懸念払拭(ふっしょく)へ積極的に情報発信するよう求めた。
 政府はまた、13都県に適用中の重点措置について、13日までの期限を3週間程度延長する方向だ。東京では新規感染者が7日も月曜日としては最多の1万2211人となるなど、さらなる対策が必要と判断した。専門家による分科会に諮った上で、10日にも対策本部で決定する。 (C)時事通信社