「感染症に使えない布マスクについて30人の職員で(応募)37万件を精査して配送する。愚策にも程がある」。7日の衆院予算委員会で立憲民主党の小川淳也政調会長は大量の在庫が問題となっている布マスク「アベノマスク」の再配布を取り上げ、膨大な手間や配送費用をかけるのは不適切だと追及。岸田文雄首相は多くの配布希望がある点を理由に無駄にはならないとの見解を示した。
 再配布をめぐっては、在庫約8000万枚に対して全国から2億8000万枚以上、約37万件の申請が厚生労働省に届き、同省は約1カ月かけて精査・調整すると説明している。多額の配送費も見込まれている。
 小川氏は、厚労省の担当課約30人で審査件数を割れば、1人当たり1万件を超える作業になるとして「国政上の意味があるか」と批判。アベノマスクを雑巾や野菜の苗床などに活用することも取り沙汰されていると指摘し、「有効な使い方か」とただした。
 後藤茂之厚労相は「適切であるかというと有用とは少し違う」と苦しい答弁。これを受け、小川氏は「処分するか配送方法を考えるか、改善が必要だ」と迫ったが、首相は「希望者が殺到している。ぜひ有効利用していただきたい」と意義を訴えた。 (C)時事通信社