厚生労働省は8日、新型コロナウイルス患者について、入院から4日目以降に酸素投与が必要な状態(中等症II)以上に悪化していなければ、自宅療養などへ積極的に切り替えるとの対応案をまとめた。病床逼迫(ひっぱく)を回避する狙いがある。
 入院日を0日目とし、4日目以降で中等症II以上の悪化がない患者は「重症化の恐れが低くなった」と見なし、転院したり、療養場所を自宅や宿泊施設に移したりすることを積極的に推奨できるとした。ただし、高齢者については慎重な判断を求める。
 人工呼吸器などを要さないコロナ患者は原則、発症から10日間経過後に退院できるが、厚労省は、重症化する可能性が低いと医師が判断すれば、この基準を満たす前に自宅療養などへ変更することは認めていた。今回は、療養基準は変えないまま、短縮できる判断の目安を示した。
 全国の国立病院機構に1月5日~28日に入院した患者1321人のうち、入院から4日目以降に中等症II以上になったケースは12人(0.9%)にとどまっていたことを根拠とした。 (C)時事通信社