近畿日本ツーリストを傘下に持つKNT―CTホールディングスが9日発表した2021年4~12月期連結決算は、純損益の赤字が58億円と前年同期の216億円から縮小した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が昨年秋に解除されたことで旅行需要が回復した。
 支店網の見直しや人件費の圧縮などコスト削減に努めたことも収支改善につながった。
 緊急宣言の解除を受け高級志向の宿泊施設を提案する新サービスを開始。新型コロナのワクチン接種業務を自治体から請け負うなど収益の多角化にも取り組んだ。この結果、4~12月期の売上高は1049億円と前年同期から約7割増加した。
 ただ足元の感染再拡大から「旅行需要回復は限定的」と分析し、130億円の純損失を見込んだ22年3月期の通期予想は据え置いた。 (C)時事通信社