【バンコク時事】新型コロナウイルスワクチンの接種完了などを条件に、今月初めから外国人観光客を隔離なしで受け入れているタイで、マスク着用義務を守らない旅行者が後を絶たず、住民を困惑させている。国内の感染者は今月に入って急増。政府は「接種済みは非着用の言い訳にならない。厳格に処罰する」と警告している。
 タイでは公の場でマスクをしない場合、最高2万バーツ(約7万円)の罰金を科される。しかし、旅行者の多くは守らず、バンコクの繁華街は着用せずに闊歩(かっぽ)する欧米人が目立つ。
 南部のリゾート地プーケットでは、屋外もホテル内も大半の外国人客がマスクを着けていない。ホテルの女性従業員は「繰り返し協力を呼び掛けているのだが。タイ人客や従業員の安全が心配」と小声で話した。
 タイ・ホテル協会のコンサック南部支部長は取材に、隔離免除は「プーケット観光再生の起爆剤になる」と歓迎しつつも、マスク着用は「100%守らなければならない義務だ」と強調した。
 1月初めまで2000~3000人で推移していたタイの1日当たりの新規感染者は隔離免除後の今月5日、3カ月半ぶりに1万人を突破。11日は5カ月ぶりに1万5000人を超えた。 (C)時事通信社