昨年の新型コロナウイルスワクチンの接種後、発熱などの副反応が出ても、過半数の人は休まずに出勤していたことが、大正製薬(東京)の調査で分かった。政府は副反応に対応した休暇制度の導入などを企業に求めているが、実際には「解熱剤を飲んで会社に行った」(50代男性)という人も少なくなかったようだ。
 調査では副反応が出た人のうち、54.3%が仕事や学校などを「休まなかった」と回答した。背景には人手不足などがあるとみられ、「会社に行ったら熱が出て、解熱剤を飲んで乗り切った」(20代女性)と、休みたくても休めない状況も垣間見えた。
 また、仕事への影響を避けるため「副反応が出てもいいように、翌日が休みの土曜日に接種した」(50代女性)という人もいた。
 一方、休んだと回答した人で最も多かったのは1日だったが、一部は「3日以上休んだ」と回答するなど、人によっては重い副反応が出たとみられる。調査は昨年12月に、15歳以上の男女1664人を対象にインターネットで実施した。
 変異株「オミクロン」株の感染が拡大する中、ワクチンは3回目接種が今後加速する見通し。厚生労働省の調査では、3回目接種後の副反応は、米ファイザーのワクチンの場合、ほぼ2回目と出現率が同等で、接種部の痛みや全身の疲労感、頭痛が多かった。 (C)時事通信社