大学を会場とした新型コロナウイルスワクチンの3回目接種が今月末から本格化する。21日には広島大が学生や教職員らを対象に接種を開始。ただ文部科学省によると、初回接種を実施した大学のうち、3回目を申請したのは半数未満の176大学にとどまっており、文科省は各大学に検討を呼び掛けている。
 広島大は当初、3月1日からの接種開始を予定していたが、政府の前倒し方針を受け、国立大では最も早い開始となった。初日に接種に訪れた広島大大学院1年小池遼太さん(23)は「できるだけみんなが打って感染が広がらないことが一番だと思い、早めに受けた」と話した。
 近畿大は、3月に卒業する学生や退職する教職員を優先し、今月28日から接種を始める。東北大も同日から接種を始め、東京大は3月1日、慶応大や大阪大は3月下旬、早稲田大は4月中旬からの実施を予定しているという。
 大学でのワクチン接種は昨年6月から始まり、初回は364の大学・短大・高専で実施。学生や教職員のほか、近隣住民ら計約155万人が接種した。ただ3回目は、卒業式など行事の多い時期と重なるほか、自治体による接種が進んでいることなどから、見送る大学も出ている。
 日本体育大の担当者は「どのくらいの人数が打つか読めない。後期授業が終わり、地元に帰っている学生もいる」と話す。日本大も「大学病院がコロナ対応に追われており、接種に必要な医療従事者の確保が困難」として、実施の予定はないとした。
 末松信介文科相は18日の閣議後記者会見で、「受験などで相当な負担が掛かる時期だが、3回目接種の加速に向け、未申請の大学には積極的な検討をお願いしたい」と語った。 (C)時事通信社