厚生労働省は25日、2021年の人口動態統計の速報値を公表した。死亡数から出生数を引いた人口自然減は60万9392人で、初めて60万人を超えた。出生数は84万2897人で、6年連続で過去最少だった。
 国内では07年以降、15年連続で人口の自然減が続いている。19年に確定数で50万人を超えたばかりで、人口減少が加速している。
 21年の出生数は、前年速報値から2万9786人(3.4%)減った。出生数に影響する婚姻件数も、4.3%減の51万4242組と、戦後最少になっている。
 厚労省によると、1、2月の出生数で特に、減少幅が目立った。同省担当者は「(妊娠時期は)新型コロナウイルスの感染第1波の頃と推測できる」とし、影響で婚姻が控えられたことが減少に影響したとみている。
 一方、死亡数は、前年から6万7745人(4.9%)増の145万2289人で戦後最多。2年ぶりの増加となった。死亡数は例年、高齢化が進む影響で増加が続いているが、20年は11年ぶりに減少へ転じていた。
 速報値は、海外の日本人などのデータも含んでいる。日本に住む日本人のみを対象とした統計は、毎年6月以降に公表される。 (C)時事通信社