政府は2日、新型コロナウイルスの水際対策を追加緩和する方針を固めた。複数の政府関係者が明らかにした。1日当たりの入国・帰国者数の上限を約5000人から約7000人に拡大。受け入れが滞る留学生については、別枠を設ける方向で調整する。岸田文雄首相が3日の記者会見で発表する見通しだ。
 政府は1日、変異株「オミクロン株」の流入抑制のため昨年11月から続けてきた外国人の入国停止を事実上解除し、観光目的以外は認める方針に転換。入国・帰国者数を約3500人から約5000人に拡大した。
 しかし、待機中の外国人は約40万人に上るため、入国に時間がかかり過ぎるとの批判がくすぶる。特に10万人以上いる留学生の多くは、4月に新学期のスタートを控えており、3月中の入国を認めるべきだとの声が強まっている。
 このため、政府は入国・帰国者数の上限を一層拡大する必要があると判断した。さらに、留学生は別枠で扱い、1日当たりの上限を設けない方向だ。今後、関係省庁間で制度設計を急ぎ、4月の入学シーズンに間に合うよう、3月中旬からの受け入れ開始を目指す。
 松野博一官房長官は2日の記者会見で、水際対策の追加緩和について「段階的に人の往来を増やしていく」と説明。政府高官は「国益上は門戸を開いた方がいい。入国・帰国者数を増やさなければならない」と強調した。 (C)時事通信社