【フランクフルト時事】欧州の自動車大手各社が、ウクライナ情勢の悪化で部品不足に陥り、減産に追い込まれている。既に新型コロナウイルス流行に伴う半導体不足に直面しており、部品の供給制約が今後、深刻化すれば業績に一段の打撃となる。
 ロシアが侵攻したウクライナでは、自動車用ワイヤハーネス(組み電線)を現地生産する住友電気工業など日系企業を含む多くの部品メーカーが操業を中止。各社は別の国での代替生産を検討している。
 部品供給の滞りを受けて、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は今週、独東部ツウィッカウとドレスデンの工場で、VWブランドの電気自動車(EV)の生産を一時停止。他の国内工場でも今後、乗用車や商用車の生産が止まる恐れがあるという。広報担当者は「さらなる生産調整も排除できない」と危機感をあらわにした。
 仏ルノーは今週、ロシアのモスクワ工場での生産を休止した。ロシア市場はルノーの世界販売の約2割を占める。独メルセデス・ベンツは来週から、一部工場で生産調整を行う方針だ。ベンツは、部品メーカーと緊密に連絡を取り合いながら製造体制を「日々見直している」と説明した。 (C)時事通信社