富士フイルム富山化学(東京)は11日、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」の臨床試験(治験)について、被験者の追加を3月末に終了すると発表した。従来株に比べ重症化率が低いとされる変異株「オミクロン株」への置き換わりが進み、治験を継続しても重症化抑制効果の検証が困難と判断した。
 富山化学は2020年10月、アビガンを新型コロナ治療薬として厚生労働省に承認申請した。同省は有効性の判断が困難なため継続審議としている。同社は昨年4月に対象者をかえて治験を開始し、承認に必要な追加データを集めている。来月以降、これまでの治験データを解析し、その結果を踏まえ同省と協議する。 (C)時事通信社