来年4月に小学校へ入学する子どものランドセルを親子で探す「ラン活」が早くも始まった。6年間使うだけに、新型コロナウイルス流行下でも実物を見て選びたいという声に応え、百貨店や小売り大手は例年より2、3週間前倒しで専用売り場を開設。性別にとらわれない「ジェンダーレス」の色やデザイン、授業で使うパソコンの収納に便利なタイプの品ぞろえを充実させている。
 高島屋は、新宿高島屋(東京都渋谷区)の特設会場を一足早く2日にオープン。16日からは展示商品を約120から約220に拡大する。男女どちらにも人気の茶色やキャメル色のランドセル、ノートパソコンやタブレット端末を入れる専用スペースの付いたタイプをそろえる。
 特設会場を5歳の息子と9日に訪れた30代の男性会社員は「一生に一度のランドセルを(息子と)一緒に選びたい」と品定めをしていた。高島屋は「予想以上に反響が良い」(担当者)と話す。
 イトーヨーカ堂は、昨年より2週間早い19日から店頭販売を開始する。用意した約240種のうち、およそ8割を完全受注生産で販売する。「希望に沿った商品を着実に届けるため」(広報)で、価格帯は約3万円から約8万円。
 職人がランドセルを手作りしている土屋鞄製造所(東京)は、昨年より3週間早い13日から出張販売会を始めた。29都道県で順次開く予定で、このうち青森、香川など6都県での出張販売は今年が初めて。「家族で選ぶ楽しみを味わってほしい」(広報)といい、価格は6万円台から。
 ランドセル商戦は年々早まっており、4月下旬からの大型連休に最初のピークを迎える。 (C)時事通信社