現在、日本では新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの3回目接種が進んでおり、抗体量の増加が期待されている。千葉大学病院は3月17日、ワクチンの3回目接種を実施した同院の職員の血液検査を実施した結果、抗体量の中央値が2回目接種後から10倍以上、3回目接種前の38倍に増加していることが明らかになったと発表した(関連記事「コロナワクチン3回接種で抗体価が28倍に」)。

2回目接種後~3回目接種までの8カ月間で抗体量は3分の1に

 同院では職員(年齢21~72歳)を対象に、SARS-CoV-2ワクチンの1回目接種前(2,015人、うち女性1,296人)、2回目接種後(1,774人、同1,168人)、3回目接種前(1,443人、同960人)、3回目接種後(1,372人、同933人)に血液検査を実施し、抗体量を調査した。

 その結果、抗体量の中央値は2回目接種後の2,060U/mLに比べ、3回目接種後には2万2,471U/mLと10倍以上に増加していた。また、2回目接種後の抗体量に比べ、3回目接種前は592U/mLと約3分の1に減少し、3回目接種により38倍に増加したことも分かった。()。

図. SARS-CoV-2ワクチン接種後の抗体量の変動(中央値)

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(千葉大学病院プレスリリースを基に編集部作成)

3回目接種の上乗せ効果は年齢にかかわらず著明

 これらの結果について、同院では「免疫には、一度感染した病原体に再度感染した際に前回よりも早く、かつ強く病原体を攻撃する免疫記憶という機能があり、3回目のコロナワクチン接種で上乗せ効果が現れたと思われる」と考察。「3回目のワクチン接種後は、年齢にかかわらず著しく抗体量が増加しており、3回目接種の効果を確認することができた」と述べている。

(陶山慎晃)