汚染されたフィブリノゲンなどの血液製剤を投与され、C型肝炎ウイルスに感染したとして、患者や遺族計17人が30日、国を相手取り、薬害肝炎救済法上の被害認定を求める集団訴訟を東京と大阪、福岡の3地裁に起こした。
 同法では2023年1月16日までに患者や遺族が提訴しないと救済対象外となる。今回提訴したうち、少なくとも5人は昨年4月~今年1月、病院や厚生労働省からの連絡でフィブリノゲンなどを投与されたことが判明。原告側は、投与の事実を知らされていない人が少なくないとして、提訴期限延長などの法改正も訴えている。
 東京地裁に提訴後、記者会見した遺族の秋葉修さん(69)=千葉県山武市=は「養父はフィブリノゲンを投与されて肝硬変と肝がんになり、入退院を繰り返して死亡した。昨年、病院の通知で投与を知ったが、原因が薬のせいだとは思いもよらなかった」と話した。
 フィブリノゲンなどを投与され、C型肝炎ウイルスに感染した人は推計で1万人以上に上る。厚労省の集計では、被害認定され、同法で定められた給付金の支給対象となったのは昨年9月末時点で2400人余りにとどまっている。 (C)時事通信社