【ニューヨーク時事】米国で今週、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種が、50歳以上などを対象に始まった。今後対象が広がるとみられるものの、ワクチンへの懐疑論は根強く、まだ手探りの状態にある。
 米食品医薬品局(FDA)は3月29日、ファイザー、モデルナ両社製ワクチンについて、50歳以上や一部の免疫不全症の人が4回目接種を受けることを認めた。3回目接種から4カ月以上経過した人が対象となる。バイデン大統領(79)も30日に4回目を打ち、「コロナ禍は終わっていないが、もはやわれわれの生活を支配するものではない」と接種の意義を強調した。
 ワクチンの効果が時間とともに弱まるとされるため、FDA高官は、より多くの人が今秋に4回目接種を受ける必要が出てくるとの見方を示す。ただ、若年層まで含めた接種の必要性を示すデータは限られている。
 米国ではワクチン接種自体が頭打ちだ。全人口に占める2回接種完了者(ジョンソン・エンド・ジョンソン製は1回)は約66%と、日本(約80%)など他の先進国に後れを取っている。
 米NPOが少なくとも1回接種を受けた成人を対象に2月に実施した世論調査では、追加接種を「できるだけ早く受ける」と答えた人の割合は35%にとどまった。一方、「様子を見る」は16%、「強制されれば受ける」は24%で、「絶対に受けない」も23%に上った。
 米国では変異株「オミクロン株」の流行が落ち着き、新規感染者数の7日間平均は1月のピーク時と比べ97%減。数カ月刻みの接種に国民の「ワクチン疲れ」を指摘する声もあり、4回目接種がどの程度進むかは不透明だ。 (C)時事通信社