オーストラリアで近く、事実上の任期満了に伴う総選挙が行われる。モリソン政権は外交政策では覇権主義的な動きを強める中国に厳しい姿勢を示してきたが、新型コロナウイルス対策への不満などから劣勢に立たされており、9年ぶりに政権が交代するかが焦点だ。
 複数の地元メディアによれば、モリソン首相は10日に総選挙の日程を表明する見通し。5月14日か21日の投開票が有力視されている。モリソン氏は8日の記者会見で、3年前の前回選挙が5月18日に行われたことに言及し「次の選挙はほぼ同じ時期になるだろう」と話した。
 オーストラリアン紙の世論調査では、二大政党別支持率で最大野党・労働党が54%と、モリソン氏率いる与党勢力・保守連合の46%をリードしている。豪州ではコロナワクチンの接種が遅れたことで、昨年半ばにシドニーなどでロックダウン(都市封鎖)が導入され、有権者らの反発を招いた。9月には中国の抑止を見据え、米英の協力で原子力潜水艦を配備するために安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」の創設に踏み切ったが、政権浮揚にはつながっていない。 (C)時事通信社