全国銀行協会が11日発表した2021年度末の預金・貸出金速報によると、全国110行の貸出金残高は前年度末比1.2%増の543兆5919億円だった。新型コロナウイルス感染拡大を受け、中小企業を中心に資金需要が続いた。年度末の貸出金残高は11年連続で増加し、過去最高を更新した。
 伸び率は前年度の4.7%増から鈍化。「大企業ではコロナ対応で借り入れた資金の返済が進んだ」(大手銀行関係者)とみられる。貸し出しの増減率は、都市銀行(5行)が0.1%増にとどまる一方、地方銀行(62行)は2.5%増、第二地方銀行(37行)は1.8%増となり、地方の企業などで資金需要が高かった様子がうかがえる。信託銀行(4行)は2.3%の減少となった。
 総預金から手形・小切手を除いた実質預金の残高は、110行合計で3.0%増の879兆5510億円と、23年連続で増加した。 (C)時事通信社