塩野義製薬が国に承認申請中の新型コロナウイルス感染症の経口治療薬に、動物実験で胎児に奇形を引き起こす異常が一部確認されていたことが12日、分かった。同社は「動物実験のデータから、妊婦への推奨はされないのではないか」と説明している。
 同社によると、動物実験で胎児の外観や骨格などに異常を起こす「催奇形性」が一部で確認された。妊婦を対象にした治験は行われていない。薬の注意書きにどう説明されるかは不明だが、同社は「動物実験のデータを基に審査の過程で文言が決められる」(広報担当者)としており、今後国により判断されるという。
 塩野義は承認を前提に、100万人分を供給することで国と基本合意済み。同社はさらに今年度中に年1000万人分以上の生産体制を整える計画だ。 (C)時事通信社