ドラッグストアチェーン「ダイコク」(大阪市中央区)が医薬品などの納入業者に対し、閉鎖する店舗の在庫の返品に応じるよう不当に求めた疑いが強まったとして、公正取引委員会は19日、独禁法違反(優越的地位の乱用)容疑で、同社の本社や事務所などを立ち入り検査した。
 関係者によると、同社は2020年3月以降、医薬品や日用品などの納入業者に対し、閉鎖する店舗で抱えている在庫の返品に応じるよう、不当に求めた疑いが持たれている。実際に応じた業者もあったという。
 不当な要求があったのは、店舗閉鎖が増えた時期と重なるという。新型コロナウイルスの感染拡大で、インバウンド(訪日外国人旅行者)需要が激減したことも店舗閉鎖につながったとみられる。
 独禁法は、取引関係で優位にある事業者が、その地位を利用して取引先に不当に不利益を与える行為を「優越的地位の乱用」として禁じている。
 ホームページによると、ダイコクは関西を中心に全国でドラッグストアなどを展開しており、20年8月期の売上高は726億円だった。
 同社は取材に対し、「担当者が不在で分からない」と回答した。 (C)時事通信社