【北京時事】中国海軍の創設から23日で73年となるのに合わせ、上海で建造中の3隻目の空母に関心が集まっている。海軍は22日、空母に関する初の公式映像を公表。共産党機関紙・人民日報系の環球時報英語版はツイッターでこの映像を紹介し、公開が近いという見方を示した。一方、新型コロナウイルス感染拡大による上海のロックダウン(都市封鎖)で、作業が遅れているという指摘もある。
 海軍の映像は約6分間で、中国初の空母「遼寧」が就役した2012年からの10年を1年ずつ振り返り、22年は空母の航跡波が広がる青い海を背景に「強軍のために奮闘し、苦難を経て生まれ変わった」と説明した。
 その後「第20回党大会を勝利で迎える」との字幕を経て、2隻の空母の写真が飾られた部屋で、軍人が「3人目の子ども」に関する電話を受ける場面で終わる。
 一方、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は17日、関係者の話として、上海の感染拡大により主要な部品の運搬が遅れていると指摘。スタッフが感染対策に回され人員不足だとも報じ、創設記念日に見込まれていた3隻目の進水が延期されるという見通しを示していた。
 習近平指導部は海洋権益拡大に力を入れており、台湾海峡や東・南シナ海での活動を活発化させてきた。空母の進水は、秋の党大会で3期目入りが確実視される習近平総書記(国家主席)にとって、大きな実績になるとみられている。
 3隻目となる空母は、2017年に上海・長興島の造船所で建造が始まったとされる。既に就役している「遼寧」「山東」と異なり、効率的に艦載機を射出する電磁カタパルトが搭載される見通しだ。 (C)時事通信社