夏の季語でもある炭酸飲料のラムネ。4日は全国ラムネ協会が定めた「ラムネの日」だ。新型コロナウイルス感染症の影響などで国内販売は苦境が続くが、近年は海外で売れ行きが好調という。
 ラムネはビー玉の入った瓶に詰められた炭酸飲料を指し、「レモネード」が転じてラムネと呼ばれるようになった。国内初の製造は諸説あるが、150年前の1872年5月4日に東京の実業家がラムネ製造許可を得た記録が残っていることから、ラムネの日と定められた。
 同協会の会長を務める木村飲料(静岡県)の木村英文社長(66)によると、1953年には約2300社が製造を手掛け、年間約5億本が出荷されていた。だが大手の炭酸飲料に押され、今や同協会に属するメーカーは34社に減った。
 新型コロナの影響で、最近は夏祭りなどのイベント中止が相次いだ。影響は大きく、木村社長は「国内は壊滅的。8割、9割減という話も聞く」と明かす。
 ところが「ここ数年は海外への輸出が伸び、国内の落ち込みを上回っている」。2021年の全体の出荷量は約1億1000万本と、前年より約4000万本増えた。炭酸飲料が好まれる米国や中国などへの輸出が盛んという。
 日本では夏の飲み物のイメージだが、海外では年間を通じて需要がある。ビー玉を押し下げて「プシュッ」と開栓するラムネは「開け方が快感なのか、展示会などで披露すると拍手が起こる」といい、日本の伝統的な飲み物として人気を博しているという。
 今後は、製造拠点の近代化やビー玉製造などへの設備投資が必要と話す。「海外販売を伸ばし、国内もピーク時に戻して、年間10億本を売りたい」と展望を語った。 (C)時事通信社