岡山大学大学院疫学・衛生学分野教授の頼藤貴志氏らのグループは、武田/モデルナ製新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの3回目接種後の副反応調査について中間解析を実施。2022年3月16日~4月11日の調査回答分の結果を公表した。それによると、3回目接種後の副反応は、2回目と比べ軽かったとする割合は約60%を占めた。

岡山大学の教職員および学生1,256人が対象

 今回の検討では、同大学に所属する教職員および学生を対象に、初回接種(1~2回目接種)で武田/モデルナ製ワクチンを接種後、3回目に岡山大学拠点接種で同ワクチンを接種した者のうち、約34%に該当する1,256人の回答を解析した。

 女性が48.6%で、妊婦は6人、年齢分布は20歳未満が11.8%、20歳代が57.4%と若者が多く、基礎疾患はなしが92.8%、アレルギー歴はありが56.6%で、多かったものとして花粉症を含むアレルギー性鼻炎(32.0%)、アトピー性皮膚炎(10%)、食物アレルギー(7.0%)などが挙げられた。

ほとんどの副反応は接種後3日前後で消失

 3回目接種後の副反応を見ると、のような結果が得られた。

表. 症状別3回目接種後副反応出現割合

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(岡山大学プレスリリース)

 局所反応として痛み(89.9%)、腫脹(51.7%)、発赤(28.8%)などが、全身反応としては倦怠感(77.6%)、37.5℃以上の発熱(66.2%)、頭痛(60.4%)、寒気・悪寒(54.8%)などが挙げられたものの、1、2回目接種で用いた量(0.50mL)の半量(0.25mL)だったことが影響してか、いずれも2回目接種後と同等か頻度は低かった。

 3回目接種後の最高体温について、37.5~38.0℃だったのは27.2%、38.0~39.0℃が29.1%、39.0~40.0℃が7.3%、40℃以上が0.4%と、約65%が37.5℃以上を経験していた。年代別に発熱の出現頻度を見ると、年齢が若いほど発熱の頻度が高かった。 ほとんどの副反応は接種後3日前後で消失し、主に解熱鎮痛剤使用(55.8%)、遅刻・早退(10.4%)、欠勤(30.3%)などで対応していた。  

2回目と比べ軽かったのは過半数を占めたものの、重かったのも20%超

 2回目接種と比べて、3回目接種の副反応が軽かったと考えたのは59.7%と過半数を占めたが、重かったとした割合も21.1%を占めた。 3回目接種を受けることを決めた理由(複数回答)として、自分の感染を防ぐため(81.0%)が最も多く、次いで自分が感染した際の重症化を防ぐため(78.0%)、家族や友人など身近な人たちへ感染を広げないため(71.1%)、大学で接種できるため(67.4%)などが続いた。

 「ワクチン接種を強要されたことがあるか」という問いについては、93.5%がないと答え、4.7%がどちらともいえない、1.8%があると答えた。3回目接種を身近な人に勧めるかどうかについては、勧めるが53.7%、ワクチンの種類によって勧めるが6.5%、勧めないは5.0%とわずかだった。

編集部