【ソウル時事】韓国の尹錫悦大統領は13日、北朝鮮で新型コロナウイルス感染が疑われる患者が多数出ていることを受け、ワクチンや医薬品を支援する方針を明らかにした。大統領府報道官が発表した。
 「具体的な支援方法は北朝鮮側と協議する予定」としている。大統領府関係者は「北朝鮮からの要請や水面下のやりとりはなかった」と説明した。尹政権は人道支援は制裁下でも行う立場。北朝鮮はこれまで韓国の支援を拒否してきたが、韓国政府は北朝鮮のコロナ感染状況を「想像以上に深刻」とみている。ひとまず、感染拡大状況や韓国の発表に対する北朝鮮の反応を見極める方針だ。
 韓国には現在、米ファイザー製など約1470万回分の余剰ワクチンがある。権寧世統一相は12日、ワクチンのほか、解熱剤や鎮痛剤、消毒薬などの支援も必要との認識を示していた。
 2019年2月の米朝首脳会談決裂以降、南北関係も冷却化。尹政権には、文在寅政権で停滞した南北対話の再開につなげるとともに、北朝鮮に強硬というイメージを薄める思惑もあるとみられる。 (C)時事通信社