ビール大手4社が16日までに発表した4月のビール系飲料(ビール、発泡酒、第三のビール)販売実績は、2社が前年を下回った。2020年秋に増税された「第三」が引き続き振るわなかった。一方、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、飲食店の営業規制が緩和されたことで業務用ビールは急回復した。
 業務用は5月も好調を維持している。ただ、コロナ前の水準には届いておらず、業界関係者は「今後はコロナの感染状況次第だ」と警戒する。
 4月の増減率は、数量ベースで公表するサントリービールが9%減、キリンビールが4%減。一方、サッポロビールと金額ベースのアサヒビールは6%増だった。 (C)時事通信社