【ニューヨーク時事】米司法省は17日、ドイツ保険大手アリアンツ傘下の資産運用会社「アリアンツ・グローバル・インベスターズ(AGI)US」が金融商品の販売・運用に絡んで証券詐欺の罪を認め、罰金や賠償金など計約60億ドル(約7700億円)を支払うことに合意したと発表した。企業制裁金としては巨額。
 発表によると、AGI傘下の投資ファンドは年金基金などから募った110億ドル規模の資金を運用。しかし、新型コロナウイルス危機を背景とした2020年3月の米株価暴落で70億ドル超の損失を出し、破綻した。投資家にはデリバティブ(金融派生商品)取引を駆使して安全に運用すると説明していたが、実際は行わなかったという。 (C)時事通信社