【上海時事】新型コロナウイルスの感染拡大で、7週間以上にわたってロックダウン(都市封鎖)を続ける中国・上海市政府は20日、運行停止中の地下鉄について、一部路線の営業を22日から再開すると発表した。
 市政府は今月17日、経路不明の感染者が3日連続でゼロだったことを理由に「社会的なゼロコロナの達成」を宣言した。今後は段階的に行動規制を緩め、6月中・下旬をめどに全面的な市民生活の正常化を目指す方針だ。
 ただ、現場の防疫管理を担う末端の行政組織はさまざまな理由をつけて政府の方針に従わないケースが多く、現在も大半の地域で厳しい外出制限が続いている。
 19日には6日ぶりに経路不明の感染者が発生しており、市民の間では順調に解除が進むかどうか、「楽観できない」などと不安が広がっている。 (C)時事通信社