日本医師会の中川俊男会長(70)は23日、東京都内で記者会見し、6月に行われる会長選挙に再選出馬しない意向を正式に表明した。次期会長の有力候補として、松本吉郎常任理事(67)が24日に記者会見を開き、立候補を表明する予定。中川氏は「激しい選挙戦が必至で、私が出馬しないことで(組織の)分断が回避できるなら本望だ」と説明した。
中川氏は現在1期目。2022年度の診療報酬改定では、一定期間に繰り返し利用できる「リフィル処方箋」の導入が日医の反対を押し切る形で決定された。日医内では、中川氏の手腕を疑問視する声が強まり、組織運営に対する不満が広がっていた。また、夏の参院選では、日医の政治団体「日本医師連盟」が組織内候補の勝利を目指しており、中川氏は会長選による対立を避けた。 (C)時事通信社
現職、再選不出馬を表明=「組織の分断避けたい」―日医会長選

(2022/05/23 18:48)