自動車大手8社が30日発表した4月の国内生産台数は、合計で前年同月比19.3%減の約54万台だった。世界的な半導体不足に加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う中国・上海のロックダウン(都市封鎖)で部品調達難に陥ったため。マイナスは9カ月連続。
 8社のうち、SUBARU(スバル)を除く7社が前年割れだった。マツダは上海封鎖による部品不足で国内生産拠点を8日間停止したため、52.6%減と大幅なマイナス。ホンダも58.1%減と5割以上の落ち込みとなったほか、日産自動車も43.7%減少した。
 トヨタ自動車は9.0%減の24万台余りで、25万台としていた生産計画を下回った。スバルは52.6%増と3カ月ぶりのプラス。生産調整は続いているが、工場の稼働停止が続いた前年の反動が大きかった。
 8社合計の海外生産は20.5%減の約111万台、国内外を合わせた世界生産は20.1%減の約165万台だった。 (C)時事通信社