【上海時事】新型コロナウイルスの感染拡大でロックダウン(都市封鎖)を続ける中国最大の経済都市、上海の市政府は30日、6月以降は感染者が見つからなくなった地域で市民の外出を「理由なく制限しない」方針を発表した。3月下旬から2カ月以上続いたロックダウンの本格的な緩和がスタートする。
 上海市トップの李強・共産党委員会書記は同日、「大上海防衛戦で節目となる成果を勝ち取った」と宣言した。
 地下鉄やバス、タクシーなど公共交通機関も一部を除き営業を再開。自家用車の自由な走行も認められる。営業できる商業施設や飲食店、オフィス出勤も段階的に対象を広げる計画で、市政府は6月中の全面的な経済・市民生活の正常化を目指している。 (C)時事通信社