【ビジネスワイヤ】スウェーデンのバイオ製薬企業フェリング・ファーマシューティカルズは、同社の再発性クロストリディオイデス・ディフィシル感染症(rCDI)の微生物叢(そう)治験薬「RBX2660」について、2022年米国消化器病週間(DDW)で新たな解析結果を報告したと発表した。微生物コンソーシアムの同薬は、腸管に届けることで微生物叢を回復させる狙いがある。今回、第2b相と第3相の複数の臨床試験に基づき、4件が報告された。1件目の解析では、年齢・性別や既往rCDIの再発回数などの違いによる治療成功率の違いはなかった。2件目の解析では、併存疾患の重症度が重いほど治療成功率が高まることが示された。3件目の解析では、治療反応者において治験薬群がプラセボ群より微生物叢の変化が大きく、治験薬群で有益な細菌の相対量が増加していた。最後の解析では、治験薬群がプラセボ群より再発の累積確率が低いことが報告された。(C)時事通信社