成人年齢が4月から18歳に引き下げられたが、18、19歳の喫煙が引き続き禁止されていることについて、20歳以上の3割強が「知らない」と答えたことが31日、国立がん研究センターの調査で分かった。世界保健機関(WHO)が定める同日の「世界禁煙デー」に合わせ公表された。
 同センターは4月下旬にインターネット調査を実施。20歳以上の2000人と18、19歳の40人の回答を分析した。
 18、19歳の喫煙が禁じられていることについて、20歳以上の15.3%が「知らなかった」、16.1%が「あまりよく知らなかった」と答えた。「知っていた」は68.6%だった。18、19歳では「知らなかった」「あまりよく知らなかった」はそれぞれ2人(5%)だった。
 調査では、喫煙と健康の関係も質問。喫煙開始年齢が低いと喫煙年数が長くなることや、疾病リスクが高まることを知っていたのは、いずれも20歳以上の半数未満だった。
 同センターたばこ政策情報室の平野公康室長は「18、19歳がたばこを吸ってはいけないということの認知度はまだ低い。若い時からの喫煙で健康へのリスクが高くなることをもっと知ってほしい」と話している。 (C)時事通信社