政府は、新型コロナウイルス対策で省庁間の調整不足が批判されたことを踏まえ、感染症対策で司令塔機能を担う組織を設置する検討に入った。岸田文雄首相は昨年の自民党総裁選で「健康危機管理庁」の新設を掲げており、内閣官房に各省庁の関連部局を統合し、官房副長官がトップを務める案が検討されている。政府関係者が31日、明らかにした。
 政府は6月上旬にも、これまでの新型コロナ対策を検証する有識者会議からの提言を踏まえ、感染症対策の強化策をまとめる考え。「司令塔」設置の方向性などが盛り込まれる見通しだ。 (C)時事通信社