【上海時事】新型コロナウイルスの感染拡大でロックダウン(都市封鎖)が続いていた中国最大の経済都市、上海で1日、2カ月ぶりに外出制限が解除された。市民の9割に相当する2250万人が許可を得ずに、自由に行動できるようになり、地下鉄やバス、タクシーなど公共交通機関も再開。自家用車の走行も認められた。市中心部に出勤した20代の女性会社員は「毎日不安だった。緊張して眠れず、いつもより早く出勤した」と喜びをあらわにした。
市内では入場制限やPCR検査の陰性証明など厳しい条件付きながら、ショッピングモールなど商業施設が営業を再開した。一部オフィスの出勤も認められるようになった。
ただ、飲食店の営業はテークアウトしか認められず、休業中の小売店も多い。スーパーやPCR検査場には長い行列ができ、車の通行は「いつもの半分程度」(40代男性会社員)。市民生活の正常化には程遠い状況だ。 (C)時事通信社
中国・上海、2カ月ぶり外出自由に=拭えぬ不安、なお遠い正常化―新型コロナ

(2022/06/01 11:06)