新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は1日、小児へのコロナ検査は有症状の場合に限定すべきだとする提言をまとめた。学校や保育所などが安易に検査を要求するケースが増えているとして、医療機関の負担軽減を求めた。
 提言では、安易な検査は「小児医療現場の多大な労力を奪い、医療資源を枯渇させる」と懸念。検査は「有症状者に限ることを基本とすべきだ」とした。
 修学旅行など学校行事が中止される影響も取り上げ、「後から取り返すことはできず、子供たちの一生に関わる負の遺産となる」とし、感染対策を講じた上でできるだけ実施するよう訴えた。 (C)時事通信社