徳島県つるぎ町立半田病院が昨年10月、サイバー攻撃を受け、電子カルテが2カ月にわたって使えなくなった問題で、同病院のセキュリティー対策ソフトが攻撃時に停止していたことが8日、分かった。電子カルテシステムを円滑に作動させるため、導入に関わった業者が意図的に止めていたという。
同病院はデータを暗号化し、解除と引き換えに金銭を要求する「ランサムウエア」によるサイバー攻撃を受け、患者約8万5000人分のカルテが閲覧できなくなった。
町議会に提出された調査報告書によると、業者はセキュリティーソフトを止めていたほか、ウィンドウズの定期更新もしないよう設定。報告書は被害が「起きるべくして起きた」と指摘した。 (C)時事通信社
セキュリティーソフト停止=サイバー攻撃受けた町立病院―徳島

(2022/06/08 15:42)