英製薬大手アストラゼネカの日本法人は９日、新型コロナウイルスの予防・治療薬ＡＺＤ７４４２（海外名エブシェルド）について、厚生労働省に製造販売承認を申請したと発表した。審査を簡略化できる特例承認の適用を求めている。体質などの問題でワクチンが打てない人への投与が見込まれる。
　ＡＺＤ７４４２はウイルスの感染を防ぐ２種類の抗体を投与する。国際共同治験では使用後６カ月の発症リスクが８３％低下した。
　また、オミクロン株の新系統「ＢＡ．４」や「ＢＡ．５」に対する有効性が確認されている。これまでに米国や欧州、英国といった複数の国で緊急使用許可や承認を受けた。　（Ｃ）時事通信社