農林水産省と環境省は9日、2020年度の食品ロス量(推計値)を発表した。外食産業など食品関連事業者と家庭の合計で前年度比8%減の522万トンと5年連続で前年度を下回り、12年度の統計開始以来最少となった。コロナ禍による外出自粛で外食消費が減少したことが影響した。
このうち、事業者の廃棄量は11%減の275万トン、家庭の排出は5%減の247万トンだった。農水省は、19年の食品ロス削減推進法施行を受け、事業者の廃棄量削減が促進しているとみている。調査を取りまとめている消費者庁は「生活困窮者が多くいる中で、これだけ食品ロスが出ているのは社会的に大きな課題」(担当者)と指摘し、さらに削減していく考えを示した。 (C)時事通信社
食品ロス、過去最少=コロナ禍で外食減―20年度
(2022/06/09 18:47)