旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)が13日発表した2022年4月中間連結決算は純損益が269億円の赤字と、中間期として過去最大だった前年同期の235億円から赤字幅が拡大した。新型コロナウイルス感染拡大が続き、主力の海外旅行事業を中心に業績が振るわなかった。中間期の赤字は3年連続。
資源価格の高騰を受け、電力小売りや発電などエネルギー事業も赤字が膨らんだ。一方、ハウステンボス(長崎県佐世保市)は開業30周年の記念イベントなどが好調で、2期ぶりに黒字に転じた。
22年10月期通期の業績予想はコロナ禍の影響が見通せないとして公表を見送ったが、需要回復を見込んで23年には旅行事業全体で黒字化できると説明した。沢田秀雄会長は記者会見で「海外旅行事業を立て直し、反転攻勢に移っていきたい」と述べた。 (C)時事通信社
HIS、赤字拡大269億円=コロナ禍で過去最大―4月中間

(2022/06/13 18:54)