【ソウル時事】韓国・ソウルで14日、日中韓協力をテーマにした国際フォーラムが開かれ、3カ国の外交当局者や有識者が意見交換した。米中対立の激化や歴史問題をめぐる日中、日韓の対立に加え、最近は中韓間の国民感情も悪化。新型コロナウイルス感染拡大もあって、3カ国の人的交流は停滞している。フォーラムでは、こうした現状に危機感を示す声が相次いだ。
 フォーラムは、3カ国の合意で2011年にソウルに設置された日中韓協力事務局が主催した。佐々江賢一郎元駐米大使は、歴史問題のような懸案を解決しようとするよりも、新型コロナや気候変動などで共に対応する必要性を強調。「(政治的)論点を超えて、意思疎通を続けるべきだ」と訴えた。
 韓国外務省でアジア太平洋局長を務めた李赫・元駐ベトナム大使は「米中対立が3カ国協力(の水準)を低下させる側面を否定できない」と指摘。文化、観光に代表される非政治的分野の協力を通じ「米中競争を緩和させるよう努力すべきだ」と主張した。一方、中国の※(※刑のリットウがオオザト)海明駐韓大使は「世界経済で脱グローバル化が台頭している。3カ国は共に自由貿易の発展を進めるべきだ」と述べ、米国主導の供給網構築の動きを暗にけん制した。 (C)時事通信社