稲盛財団(金沢しのぶ理事長)は17日、科学や文明の発展に貢献した人に贈る第37回京都賞の受賞者を、ウイルスの進化などを考慮して感染拡大を予測する方法論を提案した米プリンストン大のブライアン・グレンフェル教授(67)ら3人に決めたと発表した。
基礎科学部門に選出されたグレンフェル氏は新型コロナウイルスについて、新たな変異株の進化を防ぐための対策も提言している。
先端技術部門にはLSI(大規模集積回路)の発展に寄与した米カリフォルニア工科大のカーバー・ミード名誉教授(88)、思想・芸術部門にインドの伝統楽器奏者ザーキル・フセイン氏(71)が選ばれた。
京都賞は京セラの稲盛和夫名誉会長が創設した賞で賞金は1億円。新型コロナの影響で授賞式は中止し、受賞者の記念講演をオンライン配信する。 (C)時事通信社
京都賞に米印の3氏=稲盛財団

(2022/06/17 15:42)