徳島県鳴門市の医療法人久仁会「鳴門山上病院」が、解除と引き換えに金銭を要求するコンピューターウイルス「ランサムウエア」によるサイバー攻撃を受け、電子カルテや院内の情報通信網システムが使えなくなっていたことが20日、分かった。
 病院などによると、19日午後5時40分ごろ、院内のプリンターが一斉に作動し、英語の文章が大量に印刷された。パソコンも勝手に再起動し、電子カルテの閲覧やシステムの利用ができなくなったという。
 病院は20日から新規患者の受け入れを停止。復旧作業を進めているが、再開のめどは立っていない。 (C)時事通信社