国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金をめぐる詐欺事件で、不正受給グループのリーダー格とされる谷口光弘容疑者(47)とともに逮捕された仲介業太田浩一朗容疑者(34)が、グループ拡大の中心的な役割を果たしたとみられることが23日、警視庁捜査2課への取材で分かった。
 同課は、谷口容疑者のグループが、太田容疑者が中核メンバーとして加わって以降、急拡大したとみて調べる。
 太田容疑者は2020年5月中旬、受給要件を満たしていないのに自身を名義人として申請し、給付金100万円を詐取したとして詐欺容疑で逮捕された。
 同課によると、太田容疑者は、自身が東京・六本木の飲食店で店長をしていた際、常連客だった谷口容疑者の勧誘に応じ名義人になった。その後、グループの中核を担う30~40代のメンバーの多くを仲間に引き入れ、全国の勧誘役獲得にも関わるなどし、グループを急拡大させたという。 (C)時事通信社